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商流の変更は「体質改善」のようなもの

利益率が低いのは「商流」のせい? 利益を最大化する3つの「商流アップデート」

「良い商品を作っているのに、なかなか利益が残らない」
「売上は伸びているのに、忙しさが変わらない」

そう悩む経営者の方へ。その原因は、商品力や営業力ではなく、今乗っている「商流(ビジネスの流れ)」そのものにあるかもしれません。

ビジネスにおいて、どの商流を選ぶかは、どの乗り物に乗るかと同じようなものです。
現代で成果を上げている企業は、これまでの商流をうまく「再定義(アップデート)」しています。

今回は、業界の古い商流を見直し、より健全な収益体質へ変わるための3つのパターンをご紹介します。

パターン1:D2Cモデルへの転換(中抜き)

最も分かりやすいのが、「メーカー → 問屋 → 小売 → 消費者」という長いリレーを、もう少しシンプルにする方法です。

  • 構造: 中間のステップを減らし、メーカーが直接お客様とつながる。
  • メリット: 利益率が改善し、お客様の声を直接聞くことができる。
  • 注意点: これまでパートナーが担っていた「集客」や「物流」を自社で行う必要があります。
【図解】既存の流れ vs D2Cモデル
メーカー 問屋 小売 消費者
(長い道のりでコストがかさむ)
▼ 商流をシンプルに ▼
メーカー ━━━ 直販 ━━━▶ 消費者
(利益率UP・つながり強化)

パターン2:プラットフォーム活用による「代替」

もし御社が仲介的な立ち位置にいるなら、人の手による仲介を、デジタルの力でサポートする形へ変えるチャンスがあります。

  • 構造: 電話やFAXで行っていたマッチングを、アプリやシステムでスムーズにする。
  • メリット: 24時間365日対応できるようになり、効率が大幅に上がる。
【図解】アナログ仲介 vs プラットフォーム
売り手 ◀ 人間 ▶ 買い手
▼ デジタルでなめらかに ▼
売り手 ◀ アプリ/システム ▶ 買い手
(高速マッチング・低コスト)

パターン3:プロセスの「省略」と「転換」

商流の中にある「お客様にとって少し面倒なプロセス」を見直し、ビジネスモデルごと変えてしまう方法です。

  • 構造: 「販売して終わり」という形を、「利用してもらって、また戻ってくる」形(サブスクなど)に変える。
  • 成功の鍵: 「買うほどではないけれど、使ってみたい」という隠れたニーズに応えられるかどうかがポイントです。
【図解】売り切り vs 循環型(サブスク)
購入 所有 廃棄
▼ モデル転換 ▼
利用 🔄 返却・循環
(長く愛用してもらう仕組み)

商流の変更は「体質改善」のようなもの

商流を変えることは、会社の体質を根本から変えるような大きな取り組みです。慣れるまでは少し痛み(社内オペレーションの変更など)を伴うかもしれません。

しかし、少しずつ苦しくなる古い仕組みにしがみつくより、一時的な負担があっても、将来のために新しい流れを作ることが大切です。

次のアクション

まずは、ホワイトボードに自社の業界の商流図(メーカーからお客様まで)を書き出してみてください。
そして、「この矢印の中で、お客様にとって負担になっている工程はどこか?」を探してみてください。

そこを解消するような近道(ショートカット)が見つかった時、御社のビジネスは次のステージへ進化します。

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