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「5年後なんて分からない」と呟く社長が、実は未来を創る力を持っている理由

「5年後なんて分からない」と呟く社長が、実は未来を創る力を持っている理由

「5年後のビジョンを描いてください」で固まってしまう夜

コンサルタントや銀行員、セミナー講師から「5年後のビジョンを明確にしましょう」と言われて、パソコンの前で手が止まってしまう。そんな経験はありませんか?

「今だって毎日が精一杯なのに、5年後なんて分からない」「世の中の変化が激しすぎて、来年すら読めないのに」「うちみたいな小さな会社が、大それたビジョンなんて…」

実は、こう感じる社長の方が圧倒的に多いのです。2025年の中小企業庁の調査でも、従業員50名以下の企業の約7割が「中長期計画の策定に困難を感じている」と回答しています。つまり、あなたは決して特別ではありません。

でも、ここで一つお伝えしたいことがあります。実は、「5年後が見えない」と感じている社長ほど、未来を創る力を持っているかもしれないということです。

なぜ、「予測」ではなく「創造」なのか

多くの人が誤解しているのは、ビジョンを「予測するもの」だと思っていることです。まるで天気予報のように、「5年後はこうなっているはず」という未来を当てに行こうとしている。

しかし、経営学の巨匠ピーター・ドラッカーは興味深いことを言っています。「未来を予測する最良の方法は、それを創ることである」と。

つまり、ビジョンとは「そうなりそうな未来」を描くのではなく、「そうしたい未来」を描き、それに向かって今日から行動を変えていくことなのです。

例えば、あなたが「お客様から『ありがとう』と心から言ってもらえる会社にしたい」と思ったとしましょう。これは予測ではありません。あなたの意志です。そして、この意志があれば、今日から変えられることがたくさんあります。

「今の延長線」から一度離れてみる

ビジョンが描けない理由の一つは、「今の会社の延長線上」でしか考えていないことかもしれません。現在の商品、現在のお客様、現在のやり方… その延長で5年後を考えようとすると、確かに見えなくなります。

でも、こう考えてみてはいかがでしょう。

「もし、お金も時間も人も無制限にあったとしたら、あなたは何をしたい会社でしょうか?」

制約を一度取り払って考えてみると、意外な答えが出てくることがあります。製造業の社長が「実は、人を育てることが一番好きだ」と気づいたり、小売業の社長が「地域のコミュニティの中心的存在になりたい」と感じたり。

これらは、決して非現実的なことではありません。むしろ、「あなたの会社が本当に大切にしたいもの」の核心かもしれないのです。

お客様の「10年後の困りごと」から逆算する

もう一つの視点として、お客様の未来から考えてみる方法があります。

あなたのお客様は、10年後どんなことで困っているでしょうか? 高齢化、人手不足、デジタル化、環境問題… 社会の大きな流れは、ある程度見えているものです。

例えば、建築業を営む社長がこう考えたとします。「10年後、お客様は家のメンテナンスをしたくても、どこに頼んでいいか分からなくなっているかもしれない。信頼できる会社が少なくなって、困っているかもしれない」

そうであれば、「10年後も『この会社なら安心』と真っ先に思い出してもらえる存在になる」というビジョンが見えてきます。そのためには、今から顧客との関係性をどう深めていけばよいか、具体的なアクションも見えてくるでしょう。

「完璧」を求めず、「方向性」を大切にする

ビジョンは、建築の設計図のように細かく正確である必要はありません。むしろ、航海における「北極星」のような存在です。詳細は見えないけれど、どちらに向かって船を進めればよいかを示してくれる指標です。

実際、成功している中小企業の多くは、最初のビジョンから大きく変化しています。しかし、「お客様に喜んでもらいたい」「地域に貢献したい」「従業員が誇りを持てる会社にしたい」といった核心的な想いは、ずっと変わらないものです。

だから、最初は漠然としていても構わないのです。「うちの会社は、どんな存在でありたいのか」「誰を幸せにしたいのか」といった、シンプルな問いから始めてみませんか。

明日から始められる「未来の作り方」

では、具体的に何から始めればよいでしょうか。

  • お客様の声を改めて聞き直してみる
    「ありがとう」と言われた瞬間を思い出してください。そこに、あなたの会社が本当に提供している価値があります。
  • 従業員と「何のために働いているか」を話し合ってみる
    意外な発見があるかもしれません。そして、それがビジョンのヒントになります。
  • 同業他社ではなく、異業種の「尊敬する会社」を観察してみる
    「この会社のように、お客様に愛される存在になりたい」という憧れが、ビジョンの原点になることもあります。

そもそも、あなたの会社は誰にとっての”不可欠な存在”でしょうか? この問いに向き合うことで、きっと5年後のあるべき姿が少しずつ見えてくるはずです。

完璧なビジョンを一度に作ろうとせず、今日から一歩ずつ「こうありたい」を積み重ねていく。それが、本当の意味での「未来の作り方」なのかもしれません。

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